資金調達には様々な方法がありますが、そういった資金繰りの一環として請求書の前払い(ファクタリング)を検討されている事業者も多いと思います。
しかし、ファクタリングと一括りに言っても、取り扱っている会社は、銀行系・ノンバンク系・独立系という3種類に分類されているのはご存知でしょうか。
今回は、それぞれの特性を踏まえ、最後に独立系ファクタリング会社を利用して資金を調達する意義について解説いたします。
銀行系ファクタリング会社
銀行系ファクタリング会社とは、銀行や銀行のグループ会社が運営しているファクタリング会社のことです。メガバンクをはじめ、地方銀行や銀行が出資しているファクタリング専門の子会社も含まれており、みずほファクター、三菱UFJファクター、SMBCファイナンス、スルガ銀行等が代表的な会社として挙げられます。
メリット
- 信頼性があり安心して利用できる
- 手数料が安い
- さまざまな種類のサービスを利用可能(保証型ファクタリング等)
- 千万円~億円単位の大口債権に対応
デメリット
- 2社間ファクタリングは利用できない
- ファクタリング利用情報が親会社と共有される
- 審査に2~3週間ほど時間がかかり、審査が通りにくい
- 原則、小口債権は取り扱わない
ノンバンク系ファクタリング会社
ノンバンク系ファクタリング会社とは、貸金業登録をしているクレジットカード会社、消費者金融、信販会社、リース会社が運営しているファクタリングサービスのことです。AGビジネスサポート、日本中小企業金融サポート機構、オリックス、SBIビジネス・ソリューションズ等が代表的な会社として挙げられます。
メリット
- 提出書類が少ない
- 銀行系より審査が通りやすく、審査がスピーディ(最長1週間程度)
- 取り扱っているファクタリングの種類(診療報酬ファクタリングや調剤報酬ファクタリング等)やサービスが充実している
- 百万円以上の中口~大口債権に対応
デメリット
- 銀行系より手数料が高い
- 2社間ファクタリングができない会社が多い
- 原則、小口債権は取り扱わないところが多い
独立系ファクタリング会社
独立系ファクタリングとは、貸金業登録のない事業者が専門的、独立的にファクタリングサービスを運営しているファクタリング会社を指します。(※ファクタリングは債権譲渡行為になるため貸金業登録は不要)
ビートレーディング、ククモ、アクセルファクター、オルタ等が代表的な会社として挙げられます。
メリット
- 即日買取や土日対応している会社も多い
- 審査が銀行系、ノンバンク系と比べて通りやすい
- 基本的に2社間ファクタリングでの利用が可能
- 少額取引が可能
デメリット
- 手数料が比較的高い
- 悪質・違法業者が存在する可能性がある
- 知名度が低く、信頼性に欠ける
- 大口債権は取り扱っていない場合がある
まとめ
今回は、銀行系・ノンバンク系・独立系ファクタリングの違いやポイントを紹介しました。
資金調達する状況が異なることが多いため、必要に応じて適した方法で資金調達できるように参考にしてみてください。
起業間もない会社や中小企業や個人事業主やフリーランスの方が銀行系やノンバンク系ファクタリング会社で資金調達するのは審査基準や手続方法の面でもハードルが高いかもしれません。
資金繰りにお困りの場合は、弊社で柔軟に資金調達方法をアドバイスさせていただきます。是非、弊社へご相談ください。