ファクタリングを利用しやすいのは、「継続した取引」の請求書
ファクタリングは、企業が保有する売掛債権をファクタリング会社に売却して資金を調達する方法です。ファクタリング会社は、売掛債権の支払いが確実に行われることを前提に買取りを行います。そのため、売掛先の信用力や取引の継続性が重要な評価ポイントとなるのです。
売掛先と長期間にわたり取引が継続されている場合は、売掛先に対する信用度が高く、支払いが安定しているとみなされます。したがって、ファクタリング会社は売掛金の回収リスクが低いと判断するため、審査に通りやすくなる傾向があります。
「初めての取引」や「スポットの取引」の請求書も、ファクタリングを利用できる
法的には全く問題がないため、初回取引やスポットの取引(=一過性の取引)の売掛債権の買取りを行う会社は存在します。その際には、取引実績や売掛債権の実在性を補完する書類など、多角的な情報提供が必要になる場合があります。
しかし、該当の売掛債権は回収不能となるリスクが高いため、買取りを避けているファクタリング会社が多いのも事実です。
初回取引・一過性取引の請求書の買取りを避ける会社が多い理由
取引実績をもとに信用評価ができない
取引先との間で発生する初回の売掛債権に関しては、支払い能力や信用度に関する十分な情報がないため、ファクタリング会社は慎重な審査を行う傾向があります。新規取引先の場合、過去の取引履歴がないため、実績を基にした信用評価が難しいと言われています。また、一過性の取引は、売掛金が一時的な取引に基づくもので、今後継続的に発生する見込みがないものをいいます。ファクタリング会社にとって、一過性の取引では売掛先の信用度や債権の実在性、支払い履歴が不明確であることが多いといったことから回収リスクが高いと判断される可能性があります。
まとめ
ファクタリングにおいて、売掛債権が一過性のものであるか恒常的に発生するものであるかは、ファクタリング会社のリスク評価に大きな影響を与えます。どちらの場合においても、ファクタリングを利用することに問題はありません。
ファクタリング会社によって手数料や利用限度額、申請方法などが大きく異なりますが、それと同時に審査基準も大きく異なります。
時間に余裕を持って、しっかりと比較検討を行った上で利用するファクタリング会社を選びましょう。