ファクタリング

ファクタリングはどういう職業が利用しやすい?利用しやすい特徴と、実際に利用頻度が高い業種4選

2024年6月25日

ファクタリングが人気の職業4選_きくじろう

ファクタリングの利用に適している職業とは?

ファクタリングは、企業が保有する売掛債権をファクタリング会社へ売却し即座に現金化する資金調達方法で、幅広い業種の事業者が利用しています。今回は、ファクタリングを利用する頻度の高い業種について説明します。

利用に適している3つのポイント

  • 売掛金が多い
  • 入金までのサイトが長い
  • 人件費の出費がかかる

ファクタリングの利用頻度が高い業種

運送業

運送業は、他の業種よりも人件費の割合が高く、車両の維持費も出費が大きくなる原因となります。例えば、経営が安定している企業であっても、燃料費の高騰によって赤字になることがあります。また、定期的なメンテナンスや車検、保険料も必要になるため、車両が多いほど人件費がかさみ、さらに、車両がトラブルに遭うと予想外の費用も発生します。このような状況でもファクタリングを利用することで、急ぎの資金調達が可能になります。

建設業

建物を建設するためには資材費や工事外注費などが発生しますが、請負した工事の代金は建物が完成した後に入金されます。完了までに多くの段階があり、各段階での支払いが発生しますが、顧客からの支払いはプロジェクト完了後や特定の節目で行われます。この資金のズレを解消するために、多くの建設業者がファクタリングを利用しています。特に公共工事や大規模なプロジェクトでは、売掛金を早く現金化してプロジェクトをスムーズに進めるためにファクタリングが役立ちます。

医療業界

医療の業種では、診療報酬はレセプト(診療報酬の明細)を支払基金に申請し、審査に通ると健康保険組合に請求されます。しかし、実際の入金は2~3か月後になるため、その間の人件費や施設維持費に困ることがあります。診療報酬は、売掛先が公的機関で未払いリスクが低く信用力の高い売掛金として、ファクタリング会社は判断します。これにより、審査も通りやすく手数料も低くなりやすいので、損失が少ないことが魅力です。また、介護報酬や調剤報酬も同じ流れを取るため、診療報酬と同様に多くの介護や薬局などの事業者もファクタリングを利用しています。

IT業界

IT業界では、案件を受注してから完成までの期間や、完成後から代金の受取りまでの期間が長期化する傾向があります。また、その間も人件費は発生するため一時的に資金不足に陥りやすいです。しかし、変化が激しく成長や大きなビジネスチャンスが突然訪れることも多いので、これらのチャンスを逃さないために、ファクタリングを効率よく利用するのです。

まとめ

ファクタリングは、あらゆる業種で活用される資金調達手段ですが、特に運送業、建設業、医療業界、IT業界といった分野で、その効果が顕著に現れています。ファクタリングを適切に活用することで、企業は資金繰りの課題を解消し、安定した経営基盤を築くことができます。そのためにも、ファクタリングを正しく理解し利用することで、事業の持続的な成長に寄与することができるのです。

  • この記事を書いた人
きくいちFP事務所編集部

小さな会社の資金調達 編集部

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