事業を始めたばかりの皆さんにとって、資金繰りは悩ましい問題です。開業直後は急な出費や予想外の売上の低迷により、資金繰りに困ることはよくあります。そこで、キャッシュフローを改善する方法として「ファクタリング」があります。
今回は、ファクタリングの審査前におさえておくべきポイントと、起業まもない事業者でもファクタリングを活用できる方法について紹介します。
ファクタリング審査ではここが見られている!重要な3つのポイント
売掛債権があること
まず、ファクタリングを利用するにあたり最も重要になるのは「売掛債権」です。
売掛債権とは、商品やサービスを提供した際に後で受け取るお金を請求する権利です。ファクタリングでは、この売掛債権を売却することで早期に現金を得る仕組みです。例えば、100万円の売掛債権がある場合、手数料を差し引かれた約90万円の資金調達ができる可能性があります。
売掛債権を保有していれば、起業して間もない事業者でもファクタリングを利用することができます。
売掛先企業の信用力
次に、ファクタリングの審査で重要になるのは「売掛先企業の信用力」です。
ファクタリングの審査では、未回収リスクを考慮し、売掛先からの支払いが確実に履行されるかを判断します。例えば、一部上場企業など信用力が高い企業の売掛債権であれば、支払いの確実性が高いと判断され、審査に通りやすくなります。一方、信用力が低いと判断されると、審査に通らない可能性があります。また、審査に通った場合でも、ファクタリングの手数料が高くなることがあります。
売掛先企業との取引実績
ファクタリングの審査では「売掛先企業との取引実績」も重要です。
前述のとおり、ファクタリングの審査では、未回収リスクを考慮します。取引実績がないケースの場合、ファクタリング会社は売掛先との取引が存在するのかを懸念します。そのため、たとえ売掛先が信用力の高い企業であっても、取引実績がない場合はリスクが高いと見なされます。
起業間もない企業は、売掛先との継続的な取引実績を持つことが難しいかもしれませんが、過去に入金された履歴などで取引の実態が確認できれば、リスクが軽減されます。また、複数の売掛債権がある場合は、取引回数や頻度が多い債権を選ぶことで、審査通過の確率を高めることができます。
まとめ
今回は、ファクタリングの審査で重要になるポイントを解説しました。ファクタリングは融資と異なり、起業間もない事業者であっても、売掛先の信用力や取引実績次第で利用できる可能性は十分あります。
今回挙げた審査のポイント以外にも、資金調達するコツがあります。ぜひ、「小さな会社の資金調達」へご相談ください。